1960年代は、アナログ録音全盛時代。数々の名演の名盤が生まれました。
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クレツキ生誕120年記念企画。ベートーヴェン生誕250年記念。名匠クレツキの代表的名盤。
今日に至るまで根強いファンが多い名指揮者パウル・クレツキ(1900-73)の芸術を堪能できる名盤です。
クレツキの演奏はまさに正統派の極みであり深い説得力に溢れてています。今回の発売にあたり全曲をオリジナルマスターより新たにマスタリング。黄金時代のチェコ・フィルの美しいサウンドが瑞々しく蘇りました。
このベートーヴェンが収録された時期は、ちょうど1967年からアンセルメの後を受けてスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督を務める時期に当たっており、それまで単発的な録音が多かったクレツキにとっては、まとまった全集としての録音というだけではなく、代表的録音として現在でも高く評価されています。
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フランツ・コンヴィチュニー 、 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
コンヴィチュニーがゲヴァントハウス管弦楽団と残した至高の名盤、ベートーヴェンの交響曲全9曲を世界初SACD化音源として5枚組で遂にリリース。
当時、旧東独が総力を上げて完成させたベートーヴェン演奏が、最新の復刻技術を経て現代に蘇りました。
演奏は、当時コンヴィチュニーのもとで最盛期にあったゲヴァントハウス管弦楽団の伸びやかな響きを基調とした格式高いもので、旧東独時代におけるベートーヴェン演奏の理想形とも言えるフォルムは現代においても大変魅力的です。
どの曲においてもストレスを感じさせない明朗かつストレートな表情を持ち、細部に至るまで目が行き届いたコンヴィチュニーの手腕には圧倒されます。
録音は1959年から61年までと分散されているものの、オケのコンディションは常に絶好調で、第九における合唱陣は当時の東独のレベルの高さを示していると言えるでしょう。
ちょうど1959年から首席ホルン奏者に就任したペーター・ダム含め、演奏者や録音スタッフ含め全てが最高の演奏記録を残すべく尽力した結果がこれらの音源に結実しています。
録音も約60年前とは思えないほどのクオリティであり、今回の高音質化でより細やかで温かみのあるコンヴィチュニーの特質を従来以上に感じ取れると思います。
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ハンス・シュミット=イッセルシュテット 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
イッセルシュテット&ウィーン・フィルの歴史的名盤が世界初SA-CD化!DECCAの歴史に残る優秀録音のひとつ。オリジナル・アナログ・マスターから本国で新規マスタリング。
1965年から69年にかけてDECCAが収録したこの全集は、ウィーン・フィルにとって史上初のベートーヴェン:交響曲全集のセッション録音となりました。
イッセルシュテットとDECCAの組み合わせも、1958-59年にかけてバックハウスをソリストとして完成されたベートーヴェンのピアノ協奏曲全集の2種のみ(今回未収録の序曲は別盤のカップリングとして後日収録予定)であり、当時それほど録音を行ってはいなかったイッセルシュテットにとっても貴重な記録となりました。
尚、69年に完成されたこの全集は、70年のベートーヴェン生誕200年の際の録音の目玉として、そして前後にちょうど来日し多くの名演を残していったこともあり人気が上昇、イッセルシュテットを代表する名盤として多くのリスナーの支持を得たことでも知られています。
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アンドレ・クリュイタンス 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2017年最新リマスター音源による、クリュイタンスのベートーヴェン:交響曲全集
ベルリン・フィル初のベートーヴェン全集としても知られるこの録音は、深みと重量感のあるテンポ設定が格調の高さを実感させられる、カラヤン色に染まる以前のベルリン・フィルならではの音色を生かしきった名演といわれています。
フランス音楽のスペシャリストと見られがちなクリュイタンスがなぜベルリン・フィル初のベートーヴェン全集を任されるという栄誉を担ったのか、それはこの素晴らしい演奏自体が何より雄弁に物語っています。
今回のベートーヴェン交響曲全集BOXにあたっては、2017年に発売された『クリュイタンス没後50周年記念ボックス(65CD)~管弦楽&協奏曲EMI録音全集』で使用された2017年、オリジナル・マスターテープより、パリのStudio Art & Sonにて24bit/96kHzリマスターされた音源を使用しての再発売です。
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20世紀を代表する名指揮者、ジョージ・セルは、1897年にブダペストに生まれ、オーストリア=ハンガリー帝国時代のウィーンで育ったセルは、神童ピアニストとして音楽活動を開始し、やがて欧米各地の歌劇場のポストを歴任し、作曲家シュトラウスの厚い信任を得るほどの卓越した指揮者へと脱皮。
ナチズムの台頭と第2次大戦の勃発によってアメリカへ移住し、戦後の1946年にはクリーヴランド管弦楽団の音楽監督に就任。
亡くなる1970年まで四半世紀にわたって献身的に同オケを育て上げ、世界的な名声をもたらしました。
このコンビはソニー・クラシカル(米コロンビア)にモノラル~ステレオ期にかけて多数の名盤を残していますが、今回はその中でも最重要の位置を占めるベートーヴェンの交響曲全曲と序曲集を取り上げます。
録音以来ソニー・ミュージックのテープ・アーカイヴに厳重に保管されてきた門外不出の3チャンネル・オリジナル・アナログ・マスターを外部スタジオに持ち出した上で万全の状態で再生し、今回の発売のために新たに2チャンネルへのリミックスとDSDリマスタリングを行なうことで、原音に刻み込まれた圧倒的な輝きがこれまでにないほど鮮明に蘇ります。
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ジョージ・セルの「ベートーヴェン交響曲全集」が2004年のOriginal Jacket Collection以来久しぶりに復活します。
1959年録音の第7番に始まり、1967年録音の序曲集に至るまで、セルとクリーヴランド管弦楽団の絶頂期に収録されたアナログ時代の名盤です。
セルが手塩にかけて育てたオーケストラ、クリーヴランド管弦楽団の磨きぬかれたアンサンブルは、20世紀のオーケストラ芸術が到達した極点を示しています。その演奏解釈における美意識と、内燃する熱い音楽。
「交響曲と合唱と独唱者達が一体となるベートーヴェンの音宇宙」といわれた第9番など、透明度の高い響きと、端正な表現、構成力が光る名盤です。
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ソプラノ:ウルスラ・コシュト
メゾ・ソプラノ:ブリギッテ・ファスベンダー
テノール:ニコライ・ゲッダ
バス:ドナルド・マッキンタイア
合唱:ミュンヘン・モテット合唱団(合唱指揮:ハンス・ルドルフ・ゼーベリー)
管弦楽:ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ルドルフ・ケンペ
ケンペ生誕110年、ベートーヴェン生誕250年記念企画。'70年代ベートーヴェン演奏の本流であるケンペ晩年の集大成的名盤を新規でオリジナル・アナログ・マスターテープから復刻。新規解説付。序曲は世界初SACD化!新規でオリジナル・アナログ・マスターテープから復刻。待望のリリース!
ケンペ&ミュンヘン・フィルが1971年から73年にかけて録音を行った正統的なベートーヴェン演奏として、発売以来多くの支持を得てきた名盤中の名盤を最新復刻。重厚でありながらもケンペらしい溌溂とした閃きと強固な推進力を持った、稀に見る録音です。第13回(1975年)レコード・アカデミー賞交響曲部門受賞盤。
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指揮:ヘルマン・シェルヘン
管弦楽:ルガノ放送交響楽団
合唱:ルガノ放送合唱団、
ソプラノ:マグダ・ラズロ
アルト:ルシエンヌ・ドヴァリエ
テノール:ペトル・ムントヌ
バス:ラファエル・アリ
ベートーヴェンは格闘技だ!シェルヘン・ルガーノ放送響
ベートーヴェン・ツィクルスがリハーサルを含めてUHQCD化
シェルヘンの名を一気に高めたスイス、ルガノにおけるベートーヴェン・ツィクルス。
亡くなる前年の演奏とはとても思えない、気力体力充実の超名演。
シェルヘンはベルリンフィルのヴィオラ奏者出身故に、良く聴くと弦楽器への厳しい指示が分かります。波を打つような締め付けと緩めの多用は特に顕著です。
第1番、第2番、第8番など、小規模な曲にも一切の手抜きなしのガチンコ勝負で圧倒されます。怒鳴り声やブラヴォも凄い!原則、猛スピードで駆け抜けるスタイル。
それも流麗さを追求するよりもリズムは常に喧嘩腰で、どこをとっても格闘技的な名演。あの有名な「運命」動機の聞かせ方は異常の一言。オーケストラは技術的に問題がありますが、木管は常にチャーミング。鬼才の棒に必死で喰らいつく情熱的な演奏で聴くものを興奮させます。
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ヘルマン・シェルヘン 、 ウィーン国立歌劇場管弦楽団 、 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 、 イギリス・バロック管弦楽団
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ソプラノ:エラ・リー
メゾソプラノ:ヨアンナ・シモンズ
テノール:リチャード・ニーズ
バズ:トーマス・ポール
合唱:ピッツバーグ・メンデルスゾーン合唱団
指揮:ウィリアム・スタインバーグ
管弦楽:ピッツバーグ交響楽団
スタインバーグの"幻の名盤"、DGより初CD化
ウィリアム・スタインバーグとピッツバーグ交響楽団は1952年に35ミリ・マグネティック・フィルムによるベートーヴェン交響曲全曲録音を始めました。
スタインバーグのベートーヴェンに対する真面目で控えめなアプローチは批評家に温かく受け入れられ、作品自身に語らせる指揮者として高く評価されました。
しかしLPとして名盤とされながら、なかなかCD化の機会に恵まれませんでした。今回ドイツ・グラモフォンからの初めてのCDとして、1960年代にCommand Classicsに録音されたスタインバーグのベートーヴェン交響曲ツィクルスが発売されます。CD5枚組BOX。
ウィリアム・スタインバーグは1899年、ケルン生まれ。NBC交響楽団でアルトゥーロ・トスカニーニのアシスタントを務めた後、1952年にピッツバーグ交響楽団の音楽監督に就任しました。
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ヘルベルト・フォン・カラヤン 、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ソプラノ:グンドゥラ・ヤノヴィッツ
メゾ・ソプラノ:ヒルデ・レッセル=マイダン
テノール:ヴァルデマール・クメント
バリトン:ワルター・ベリー
合唱:ウィーン楽友協会合唱団
【ベートーヴェン生誕250周年記念】【初回生産限定盤】【SA-CD~SHM仕様】
カラヤンはその生涯に4度のベートーヴェン交響曲全集の録音を完成させましたが、この録音は1960年代に行われたベルリン・フィルとの初のベートーヴェン交響曲全集となったもの。これまで様々な形態でリリースされ、ベートーヴェン交響曲全集録音の決定盤とも言われるこの名盤を、新たにDSDマスタリング。LP分売時のジャケットを模した紙ジャケットにディスクを入れ、LPボックスを模した箱(CDサイズ)に収納。
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ヘルベルト・フォン・カラヤン 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:東京放送合唱団、東京混声合唱団、二期会合唱団、日本合唱協会、藤原歌劇団合唱部
合唱指揮:外山雄三
ソプラノ:グンドゥラ・ヤノヴィッツ
メゾ・ソプラノ:長野羊奈子
テノール:ヨーン・ヴァン・ケステレン
バス:マルッティ・タルヴェラ
ものすごい気力と充実感。
カラヤン入魂のベートーヴェン交響曲連続コンサート
カラヤンとベルリン・フィルは1966年4月12日から16日にわたりベートーヴェンの交響曲の全曲コンサートを行いました。
毎日のプログラミングはカラヤン自身が熟考し、最大の効果があがるように工夫されています。
また最初に「コリオラン」、最後の第9の前に「レオノーレ第3番」という序曲を置くことで、すべてがメインの第9へ向かうことを示します。これについては連日会場で聴き詳しくレポートし、カラヤンの意図を分析した柴田南雄氏渾身の名解説をブックレットに全文掲載しており興味津々です。
当時、この一連の公演のチケットは高額ながら入手困難で、徹夜で求めるファンが社会現象としてニュースになりました。それほどまでに日本のクラシック・ファンを夢中にさせた日本クラシック音楽史に残る重要な記録、ぜひお楽しみください。
ともやん 64才 横浜在住。
2019年7月に38年勤務した会社を退職し、現在自営とアルバイト生活。
ポップにライトでプロティアン・キャリアを実践する音楽好きおじさんです。
家族は妻と猫2匹。三人の子供たちは成人しています。
クラシック音楽を聴き始めて50年。好きな作曲家は、もちろんベートーヴェン。
聴き始めたころは、生誕200年としてお祭り騒ぎのようでしたが、先年の生誕250年は、コロナ禍によりコンサートが思うように開催できなかったので残念でした。
このサイトでは、ベートーヴェンの交響曲をはじめ魅力的な楽曲の名盤をご案内して行きます。
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