1950年代まで録音された、ベートーヴェンの交響曲全集をご案内します。
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ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)の最後の交響曲第9番が、初演されたのが、1824年のことです。
コンサートやレコード会社が、作曲家の生誕〇〇年とか没後〇〇年という冠で、コンサートを開催したり、レコードやCDをリリースするのは今も昔も変わりません。
ベートーヴェンにおいては、1924年が第九の初演から100年、1927年が没後100年となり、黎明期だったレコード業界は、積極的にベートーヴェン作品のレコード制作を始めました。
1909年からオーケストラの録音も開始されていましたが、第九のような大規模となるとなかなか難しいものがありました。
しかし、第九の初演から100周年の1924年には2種類のレコードが日本に輸入されていました。
その時代に活躍していた指揮者の録音は、いまでの多く聴くことが出来るのは嬉しい限りです。
このページでは、当時ベートーヴェン没後100年時点で、既にバリバリ活躍していた指揮者たちが1950年代までに録音したベートーヴェンの交響曲全集をご案内します。
ご案内する指揮者は、以下の6名です。
フェリックス・ワインガルトナー(1863-1942)
アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)
ブルーノ・ワルター(1876-1962)
オットー・クレンペラー(1885-1973)
ヴィリヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)
フェリックス・ワインガルトナー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 、 ロンドン交響楽団 、 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 、 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
フェリックス・ワインガルトナー 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 、 ロンドン交響楽団 、 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 、 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
オーパス蔵以来の衝撃!ベートーヴェン・イヤーに送る
PER ASPERA AD ASTRA 2020 (困難を超えて栄光に至れ)
ワインガルトナー 世界初のベートーヴェン:交響曲全集+序曲集
2020年再生、マスタリング
極上音質で復活 高音質UHQCDにて登場!5枚組マルチケース(完全限定盤)
再生・復刻エンジニアのAkira A Fukushimaより。
ワインガルトナーのベートーヴェン:交響曲全集は巨匠の金字塔とも言える名録音です。やはりSPで直接聴くことが望ましいのですが、数年前にオーパス蔵さんが立て続けにCDとして発表した音質が十二分と呼べるほどの素晴らしさで、感動しました。
このまま9曲が復刻されて行くものと信じておりました。しかし、ウィーンフィルとの演奏4曲のみで終わったことは残念です。
今年はベートーヴェン生誕250周年であり、音質に満足いく全集が存在しない中で改めて復刻に挑戦するのも意義あることと思い作業に入りました。元来が名録音で、良く聴くと適度な残響も感じられ、当時の技術の高さにも改めて脱帽です。
ワインガルトナーは、後代のクライバーとも共通する澱みを排して流麗な流れを重視したベートーヴェンを創造する指揮者です。ワインガルトナー以降のベートーヴェンは大雑把に分けて、快速流線形型の機敏な演奏、荘重なテンポによる重厚な演奏に二分されるのではないでしょうか?
ウィーンフィル以外の演奏も立派なものです。ロンドンのオーケストラを振ってもウィーンの情緒を引き出して、木管のチャーミングや官能的なポルタメントにはどきりとさせられます。ワインガルトナー自身の名著「ベートーヴェンの交響曲演奏について」の抜粋と新翻訳がライナーノートとなっております。
さらに序曲や劇音楽の抜粋を収録しないのは画竜点睛を欠くとの思いから、質の良い盤が入手できたことも幸いし、時間を掛けて復刻いたしました。立派なのは「エグモント」、「レオノーレ」そして「プロメテウス」。偽作と言われる「11のウィーン舞曲」なども他では真似のできない洒脱な演奏です。
以上、タワーレコードより
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アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ 、 NBC交響楽団 1939年
トスカニーニ1939年のベートーヴェン・ツィクルス
トスカニーニ協会盤『未通針』LPからの丸ごとの復刻盤
何の説明も要らないトスカニーニ+NBC響、1939年10月から12月に行われたベートーヴェン・ツィクルス(ベートーヴェン・フェスティヴァルとして開催)。
NBC響とのコンビも3シーズン目を迎え蜜月であり、巨匠の手足となって迅速に呼応するNBC響の妙技が聞きものです。
70歳を少し超えたばかりのトスカニーニは気合体力充分。歌いまくってオーケストラを鼓舞します。この超名演を初出であるトスカニーニ協会盤7枚組の未通針LPからまるごと復刻しました。
さらに序曲集のLPも未通針物が見つかり、カプリングとして組み合わせております。
演奏会場の8Hスタジオは残響皆無の殺伐とした音響として知られますが、このLPで聴くと意外やまろやかでオーケストラの音色もヨーロッパ的というか渋い風合いが出ております。
安定した重厚な味わいもアナログならではです。既出盤も多くM&A盤の復刻も非常に優れたものでしたが悪く言えば尖った感じのサウンドでしたので、当盤もぜひ聞いていただきたいと思います。
トスカニーニ協会盤にはニュースレターとして当時の証言や記事が充実しており、旧会員のご提供を得てこれらの日本語訳が付きます。さらに気鋭のジャーナリストネストル・カスティリオーネ氏によるFeeling the Spirit: Toscanini's 1939 Beethoven cycle for NBC.という書下ろし記事がつきます。ミューズ貿易
以上、タワーレコードより
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アルトゥーロ・トスカニーニ 指揮 NBC交響楽団
20世紀のベートーヴェン演奏の規範を作りあげたトスカニーニによる定番の全集が、「ミサ・ソレムニス」を加えて登場。
20世紀演奏史に巨大な足跡を残した大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニ。この1949~1953年の録音は、20世紀が生んだベートーヴェン演奏の最高の規範と讃えられる名盤中の名盤です。
トスカニーニのベートーヴェンは同じ時代のフルトヴェングラーの対極に位置する、贅肉をきっぱりと削ぎ落とした厳しい造形に、ラインのはっきりとした歌を乗せていくスタイル。
彫像を思わせる硬質で厳格な造型には、燃焼度の高い熱情が常にあふれ、強靭なカンタービレ表現と相まって熱いパトスは、世紀を越えてベートーヴェンの改革的な交響曲を伝えています。
大作《ミサ・ソレムニス》でもトスカニーニ流のベートーヴェン像は揺るぎなく、声楽陣も完全にコントロール下に置いた、身の引き締まるような緊張感と統一感は格別といえましょう。ソニー・ミュージック
以上、タワーレコードより
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ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団
ブルーノ・ワルター(1876-1961)がその晩年である1957年~61年にかけて残したステレオ録音は、この20世紀最大の巨匠指揮者による膨大なディスコグラフィの中でも最重要の演奏であり、その長い音楽活動のさまざまな経験と深い洞察とが結実した、文字通り録音の「世界遺産」ともいうべき名盤ぞろいです。
ワルターの全ステレオ録音を作曲家別に体系的にリイッシューする当シリーズは、ワルター初の本格的ハイブリッド商品であり、オリジナル・アナログ・3トラック・マスターから1998年以来21年ぶりに新規リミックス&リマスターを行ない、21世紀となった現在に、その輝きを再び蘇らせます。
第2弾は、コロンビアにとってもステレオによる初のベートーヴェン交響曲全集となった伝説的な交響曲9曲と序曲2曲のほか、日本の音楽ファンの熱いリクエストで実現したフランチェスカッティとのヴァイオリン協奏曲を収録。
DISC8と9には交響曲4曲のリハーサル風景、それに交響曲全集が日本で発売された際に、ドーナツ盤として添付されたワルターの日本の音楽ファンに向けてのヴォイス・メッセージを収録しています。
タワーレコードより
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オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団
クレンペラーによりベートーヴェンの録音は、数多くありますが、セッションでのステレオ録音は、57年から60年に掛けて録音された当全集が唯一のようです。
しかも58年に就寝中の喫煙で大やけどを負い、再起も心配されましたが、不死鳥の如く復帰。
その後に録音された、第5番、第3番"英雄"、第7番は、大理石をノミで彫ったような刻明な演奏で、今での異彩を放っています。
仰ぎ見るような全集です。
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ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
史上初のフルトヴェングラーの触れ込みで発売された「ベートーヴェン交響曲全集」(米オリンピック原盤)
これは幻の名盤?迷盤?、ついにCD化発売! 最初期LPのマスターテープ音質はまさに本物、極上
1974年9月に米オリンピック・レコードから発売されたフルトヴェングラー史上初の「べートーヴェン交響曲全集」。
同年12月に日本のフォノグラムからも国内発売され、世界中のファンを驚愕させました。
当時発見されていなかった「第2番」が収録されていたためでもありますが、「サンフランシスコの研究家が秘蔵していた戦前のベルリン・フィルの放送用録音」と解説に書かれていたこの音源、じつはエーリッヒ・クライバーの演奏であることが後年米「ハイ・フィデリティ」誌の調査で判明、この「全集」は再製造されることなく、"幻"の「全集」となりました。
往年のファンならだれでも知っているフルトヴェングラーレコード史上最大の事件となったこの「全集」、「2番」以外の曲は音源・音質ともに"まとも"で、『捨て置けぬLP』と、平林直哉氏は著『フルトヴェングラーを追って』(青弓社2014年刊)のなかで、3ページを割いて大きく紹介しています。
1974年に制作されたこの「全集」のマスターテープの所在をつきとめ、96kHz24bitでデジタル変換された音を入手しました。
世界初出LPとなった「1番」「3番」「5番」「6番」、2番目のLP登場となった「8番」「9番」、戦前の壮絶名演ライヴとして有名な「4番」「7番」の全8曲。
最初期LPのマスターテープ音質はステレオ・リバーブ感をもたせた、非常に雰囲気豊かなしっかりした音!ほとんど「整音」していないだけに、音の真実味が増しています。
この音源をキング関口台スタジオでリマスタリング、一部の曲には修復を行い(「3番」「9番」のピッチ見直し、「7番」第4楽章冒頭欠落和音の補てん)、エーリッヒ・クライバー指揮の「2番」はボーナストラックとして組み込み、オリジナルのカプリングによる「全集」で発売!国内製造で、フルトヴェングラーファン垂涎の貴重な「名盤」を蘇らせます。
EMIの「全集」とは、8番しか音源がかぶらないので、稀少価値ある「全集」と申せましょう。5枚収納のマルチケース+12pブックレット(解説:平林直哉)+オビ付。キングインターナショナル
以上、タワーレコードより
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Wilhelm Furtwangler(cond), BPO, VPO, etc
ベートーヴェンの神様ともいえる名演奏家が誰あろうフルトヴェングラーです。
当全集は、戦後、とくに巨匠の晩年の演奏に集中してセット化したもので、ますます深刻にデモーニッシュになっていった不世出の大指揮者フルトヴェングラー最晩年の最後の輝きが存分に味わえます。
シュトウットガルトとの第1番など正に傑作中の傑作と言えます。既出のCDよりも生々しい音で迫るMEMORIES入魂のリマスタリングです。[コメント提供;ミューズ貿易]
以上タワーレコードより
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ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 、 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 、 バイロイト祝祭合唱団 、 バイロイト祝祭管弦楽団
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 、 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 、 バイロイト祝祭合唱団 、 バイロイト祝祭管弦楽団
フルトヴェングラーのベートーヴェンに対する思いが伝わる名盤であり遺産。
このアナログLP盤での音源は、2010-2011年にアビー・ロード・スタジオのエンジニアにより、オリジナル・ソース(78回転レコードのメタル・マスターまたはアナログ・テープ)の選定から行われ、96kHz/24bitにてリマスターされたものを使用。
180gアナログLP盤仕様。曲を詰め込まずに比較的余裕のあるカッティングとなっております(アナログ盤時代の全集は7枚組でした)。
ワーナーミュージック・ジャパン
以上タワーレコードより
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ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン 、 フィルハーモニア管弦楽団
カラヤンの最初のベートーヴェン交響曲全集。小細工を弄さず、ストレートで覇気溢れる名演集です。
カラヤン没後25周年記念完全限定盤《Karajan Official Rematered Edition》。
帝王ヘルベルト・フォン・カラヤンの没後25年の年にお届けするカラヤン芸術の精華。
全て最新リマスター音源によりその豊麗な世界が更に輝きをまして登場!!大曲だけでなく、帝王カラヤンの聞かせ上手の天才ぶりが十全に発揮されています。
アビイ・ロード・スタジオによる、オリジナル・マスターテープから24bit/96khz最新リマスターによるボックスです。『交響曲第9番』では、ステレオ録音されていた音源が発見され、このたび初出収録される話題のBOXです。
ワーナーミュージック・ジャパン
以上、タワーレコードより
ともやん 64才 横浜在住。
2019年7月に38年勤務した会社を退職し、現在自営とアルバイト生活。
ポップにライトでプロティアン・キャリアを実践する音楽好きおじさんです。
家族は妻と猫2匹。三人の子供たちは成人しています。
クラシック音楽を聴き始めて50年。好きな作曲家は、もちろんベートーヴェン。
聴き始めたころは、生誕200年としてお祭り騒ぎのようでしたが、先年の生誕250年は、コロナ禍によりコンサートが思うように開催できなかったので残念でした。
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